フルバック(FB)15番
フルバックとは、背番号「15番」をつけている選手のことをいい、チームの砦だよ。
英語での表記は「FB」。
フォーメーションではチームの最後尾に位置し、「フルバック」という名前の通り、後ろ全てのスペースを守らなければいけないんだ。
この「フルバック」は、各プレイヤーの最後尾にいるため、ディフェンスの際にこの選手が抜かれてしまえば、相手にトライを許してしまうことになるよ。
そのため、フルバックは最後の砦とも呼ばれており、「ディフェンス力」と「仲間からの信頼」が非常に重要なポジションなんだ。
サッカーでいえば「ゴールキーパー」的存在といえるかな。
でも、ゴールキーパーと大きく違うところは、自らも攻撃に参加すること。
ラグビーは全てのポジションが「オフェンス(攻撃)」も「ディフェンス(守備)」も担当するため、フルバックも自らボールを持って相手の防御網を突破しにいかなければいけないんだよ。
フルバックに必要なスキル
ここからは、フルバックに必要なスキルを簡単に説明するね。
1対1で負けないディフェンス力
上記でもお伝えした通り、フルバックは「最後の砦」のため、抜かれてしまうとほぼ確実に失点してしまうんだ。
だから1対1になっても負けない(抜かれない)高いディフェンス能力が必要なんだよ。
特に、横の動きに強いタックルができる人。
もしステップで抜かれてしまったとしても、追いつける足の速さも重要だよ。
キック処理能力
試合中、相手チームがキックを蹴り込んでくるシーンがよくあるんだけど、このキックを処理するのは、基本的に「フルバック」と「左ウィング」「右ウィング」の3人で、特にフルバックはキック処理のスキルに長けていなければならないんだ。
相手のロングキックやハイパントキック(高く蹴り上げたキック)を確実に補給できる高いキャッチ能力が重要で、相手に競り負けない身長の高さ、ジャンプ力、そして勇気も必要だよ。
また、敵陣深くに蹴りこめるキック力やその精度も必要不可欠で、ロングキックで陣地を確保するのか、ハイパントキックでボールを再確保するのか、自らが相手の防御網を突破しにいくのかなど、瞬時の状況判断能力も必要とされているんだ。
ランニング能力
フルバックはチームの最後尾に位置することから、最も全体を見渡せるポジションでもあるよ。
また、相手との間合いも十分に取れた状態から攻めることもできるので、スピードに乗って空いているスペースを突破しにいくランニング能力が高ければ、それはチームにとって大きな武器となるんだ。
このように、フルバックはあらゆるスキルが必要とされており、身体能力に優れていないと務まらないポジションなんだよ。
フルバックを動物で例えると
もし、フルバックというポジションを動物で例えるとしたら、ライオンさんが最適かな。
フルバックは1対1で負けない強さが必要だし、相手チームにとってフルバックはラスボスみたいなものだから、みんなからの信頼が厚いライオンさんがピッタリだよ。
「抜かれてもアイツが何とかしてくれる」と周りから思われるような存在でなければいけないんだ。
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