ラインアウト【ラグビー用語初級編】

ラインアウト(Line out)とは、ボールがフィールド(タッチライン)の外に出てしまったときに、試合を再開させるためのセットプレーだよ。
サッカーでいうスローインのようなもので、両チームのフォワードが二列に並び、その間にボールを投げ入れて奪い合うんだ。

基本的には、フォワード8人から、スローワー(ボールを投入する選手)を抜いた7人が並ぶことが多いけど、この人数は攻撃権を持っているチームが決めることができ、2人以上であれば何人でもいいんだよ。
ちなみに、ラインに並ぶ選手が6人以下のことをショートラインアウト(略:ショート)といい、レフリーに人数を宣告することでショートラインアウトが可能となるんだ。
ショートラインアウトの場合は、余ったフォワードのメンバーがバックスラインに並び、バックスと共にアタックに参加することができるよ。
そのため、フォワードを交えた様々な攻撃を仕掛けたいときに、ショートラインアウトを選択することがあるんだ。

ラインアウトの役割

ラインアウトでは、主に下記の役割があるよ。

スローワー

スローワーは、タッチラインからボールを投げ入れる人のことをいうよ。
ルール上、誰が務めても良いんだけど、基本的にフッカー(2番)が務めることが主流となっているんだ。

ジャンパー

ジャンパーは、スローワーが投げ入れたボールをジャンプしてキャッチする人のことをいうよ。
相手チームより高ければ高いほど有利なので、チームの中でも一番身長の高いロック(4番・5番)が務めることが多いんだ。
でも、ラインアウトのバリエーションを増やすために、3人目のジャンパーとしてフランカー(6番・7番)ナンバーエイト(8番)が跳ぶこともあるよ。

リフター

リフターは、ジャンパーを持ち上げてサポートする人のことをいうよ。
ジャンパーの太もも周辺を前後の二人で持ち、より高い位置にジャンパーを持ち上げる必要があるんだ。
主に力のあるプロップ(1番・3番)が務めることが多いけど、ラインアウトはバリエーションが多ければ多いほどボールを確保できる確率が上がるため、どの選手でもリフターをこなせるようにしているよ。

レシーバー

レシーバーとは、ジャンパーがキャッチしたボールを受け取り、バックスへパスする人のことをいうよ。
これは、主にバックスのスクラムハーフ(9番)が務めるんだ。
このレシーバーは、ラインアウトの中に入るのではなく、ラインアウトの参加選手から2メートル距離をあけなければいけないんだよ。

ラインアウトの立ち位置

ラインアウトだけど、スローワー以外のメンバーは、5メートルラインから15メートルラインの間に並ぶ必要があるんだ。
※下図の青色エリア

両チームの間隔は1メートルあけ(架空の中心線から50センチずつ離れ)、その間に投げ入れたボールを奪い合うんだよ。
ボールを確保してからは、すぐにバックスへ展開しても良し、フォワードで固まって押し込んでも良し、サインプレーでトライを狙いにいっても良しなんだ。

ラインアウトで起こる反則

ここからは、ラインアウトで起こる反則を説明していくね。

ノット1メートル

ノット1メートルとは、ラインアウトで相手チームとの間隔を1メートルあけなかったときに取られる反則だよ。
中心線から50センチあけていないチームが取られてしまうんだけど、レフリーが予め注意してくれることが多いよ。
ノット1メートルを取られた場合は、相手チームのフリーキックで再開するんだ。

ノット5メートル

ノット5メートルとは、スローワーの投げ入れたボールが5メートルラインを越えなかったときに取られる反則だよ。
投げ入れたボールが5メートルラインに達しないということはほとんどありえないけど、ボール捕球時に足が5メートルラインを越えてしまっていたということはたまにあるんだ。
この場合も、ノット1メートル同様、相手チームのフリーキックで再開するよ。

ノットストレート

ノットストレートとは、両チームの間にボールを真っ直ぐ投げ入れなかったときに取られる反則だよ。
スローワーは、両チームの間1メートル内にボールを真っ直ぐ投げ入れる必要があるんだけど、もしその範囲からそれてしまった場合はこの反則が取られてしまうんだ。
相手チーム側はマイボールラインアウト、もしくは15メートルライン上でのマイボールスクラムを選択することができるよ。
※マイボールとは、自分達が攻撃権を持つこと
スクラムとラインアウトは、両チームがボールを奪い合うセットプレーだけど、スクラム以上にラインアウトはボールを奪われてしまう可能性が高いとされているんだ。
そのため、相手より前で跳んだり、タイミングをずらしたり、サインプレーで相手を混乱させる必要があるんだよ。
でも、事前にサインプレーコール(掛け声)を研究されるケースも多く、一筋縄ではいかないのがこのラインアウトなんだ。

空中で邪魔をしたら反則

両チームのジャンパーは、ボールを目掛けて奪い合うのはいいんだけど、相手の手を引っ張ったり押したりなど、ボールを捕る行為の妨げ(邪魔)をしてはいけないよ。
この場合、重い反則を取られ、相手にペナルティキックが与えられるんだ。

投げ入れるフリをしたら反則

スローワーは、ボールを投げ入れるフリをしてはいけないよ。
野球のボークのように、投げる動作に入ってしまったらそのまま投げる必要があり、もし動作をやめてしまうと反則を取られ、相手にフリーキックが与えられるんだ。

ボールが投入される前に跳んだら反則

ボールを投げ入れるスローワーの手からボールが離れる前に、ジャンプをしてはいけないよ。
もしボールの投げ入れより先にジャンプをしてしまうと反則を取られ、相手にフリーキックが与えられるんだ。

投げ入れるのに時間がかかりすぎたら反則

ラインアウトの準備が整ったら、スローワーは速やかにボールを投げ入れないといけないよ。
投げられる状態なのに、ボールの投入に時間をかけすぎてしまうと反則を取られ、相手にフリーキックが与えられるんだ。



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