ラグビーとアメフトの違いを徹底解説!

今回は、ラグビーアメフトの違いを詳しく説明するよ。
この2つのスポーツは「楕円球」を使った「コンタクトスポーツ」ということでよく間違われるんだけど、そもそもアメリカンフットボールは、イングランドから伝わった初期のラグビーが発展したものだから、似ていて当たり前なんだ。
アメリカ独自のスタイルに変わり、スポーツ大国のアメリカで最も人気のあるスポーツになったんだよ。
ラグビーも、おもしろさを追求して進化を続けてきたから、今ではこの2つは全くの別競技(遠い親戚)と考えてね。
ここからは、ラグビーとアメフトの違いを10項目に分けて説明していくよ!

ボールの違い

ラグビーボールもアメフトボールも同じ楕円球だから間違えてしまう方がすごく多いんだけど、ラグビーボールとアメフトボールは大きさ形状が異なるよ。

ラグビーボールは大きくて丸みがある

大きくて丸みがある楕円形のボールが、ラグビーボールだよ。昔は豚の膀胱を膨らませて、それに革を張り合わせて作っていたから「茶色」だったんだけど、今では「白色」が主流なんだ。茶色時代のラグビーボールとアメフトボールは確かに区別が難しかったけど、今は見た目が全然違うから、このボールがラグビーボールだと思ってね。一般的なボールのサイズは、直径28cm~30cm、太さが58cm~62cm、重さが410g~460gだよ。
アメフトボールは小さくて尖っている

ラグビーボールよりも小さくて、先端が少し尖っているボールが、アメフトボールだよ。色は「茶色」が主流で、両端に白いラインが入っているものが多いんだ。ラグビーは基本的に両手でパスをするからボールが大きめなんだけど、アメフトは基本的に片手でボールを投げるから、小さくて持ちやすくなっているんだよ。一般的なボールのサイズは、直径27.6cm~29.1cm、太さが52.7cm~54cm、重さが397g~425gだよ。

防具の違い

ラグビーとアメフトは、実は見た目でも簡単に区別をつけることができるよ。それは、防具をつけているかつけていないかの違い。

ラグビーは防具なし(任意)
防具がなく、ほぼ生身でプレーするのがラグビーだよ。ただ、高校生までは「ヘッドキャップ」という頭や耳を保護する用具の着用が義務付けられていて、また「マウスガード(マウスピース)」という歯や舌、脳への衝撃を守る用具はU-13からU-19までが義務付けられているんだ。大人になるとヘッドキャップを着用せずほぼ生身でプレーする選手が多くなるけど、マウスガードは多くの選手が利用しているよ。
アメフトは防具あり(必須)
ヘルメットやショルダーなど、防具の着用を義務付けられているのがアメフトだよ。見比べてみると、その違いは一目瞭然だよね。どちらも怪我が多いスポーツだけど、アメフトは生身のラグビーよりも怪我のリスクが高いと言われているよ。マウスガードは、ラグビーでは一部着用義務だったけど、アメフトでは完全に着用が義務付けられているほど、激しいスポーツなんだ。

ゴールの違い

ラグビーとアメフトではフィールドの線なども全く異なるんだけど、ゴールポストの形状も別物だよ。

ラグビーは「H型」ゴールポスト
ゴールポストがH型になっているのがラグビーだよ。幅が5.6m、高さが3.4m以上と決められていて、両ポールの間、かつクロスバー(横棒)の上にボールを通すことでゴール成功となるんだ。ちなみに、地上からクロスバーまでの高さは3mと決められているよ。
アメフトは「Y型」ゴールポスト
ゴールポストがY型になっているのがアメフトだよ。地上からクロスバーまでの高さは3.05mとラグビーとほぼ一緒で、幅も5.64mとほぼ変わらないんだ。アメフトも、両ポールの間、かつクロスバー(横棒)の上にボールを通すことで、ゴール成功となるよ。

試合時間の違い

ラグビーとアメフトでは試合時間も異なるよ。全体の試合時間は、ラグビーが2時間前後で、アメフトが2時間30分前後だとイメージしてね。

ラグビーは前半40分・後半40分の2分割
ラグビーは、前半40分後半40分計80分で試合が行われるんだ。基本的に時間は流れっぱなしだけど、タイムキーパー制が導入されているから、怪我のときやTMO(ビデオ判定)のとき等は時間が止められるよ。40分経過すると「ホーン」もしくは「ブザー」が鳴って、ラストワンプレーを合図してくれるんだ。試合によっては、このラストワンプレーが5分~10分近く続くこともあるんだよ!ちなみにハーフタイムは15分以内。
アメフトは第1クォーターから第4クォーターまでの4分割(各15分)
アメフトは、第1クォーターから第4クォーターまでの4分割に分かれていて、それぞれの時間は15分だよ。そのため、競技時間としては計60分になるんだけど、アメフトは時間が流れず頻繁に時計が止まるから全体の試合時間は2時間30分ほど要するんだ。長いときは3時間にものぼるよ。ちなみに第2クォーターと第3クォーターの間にハーフタイムがあり、そこでチアリーディングのショー等が行われたりするんだ。

競技スタイルの違い

ラグビーとアメフトは同じコンタクトスポーツでも、競技スタイルが異なるよ。

ラグビーはサッカーやバスケットのような競技スタイル
ラグビーは、サッカーやバスケットのように、攻守が目まぐるしく入れ替わるスポーツだよ。例えば野球のように「攻撃の時間」「守備の時間」というのが決められていなくて、攻撃していたのに急にディフェンスになったりするから、試合の流れがすごく早く感じるんだ。ちなみにラグビーは「攻撃専門のポジション」や「守備専門のポジション」などがなく、15人全員で攻めて、15人全員で守るスポーツだよ。
アメフトは野球のような競技スタイル
ラグビーが、サッカーやバスケットのような競技スタイルに対して、アメフトはどちらかというと野球のような競技スタイルだよ。「攻撃の時間」と「守備の時間」が明確に分かれていて、作戦を立てながら、決まった攻撃回数で敵陣に攻め込んでいくスポーツなんだ。アメリカで発展したスポーツなだけに、ラグビーに「野球」の要素を足したスポーツと考えたらイメージしやすいかな?そう考えると人気が高いのも納得だよね。



プレー人数の違い

ラグビーとアメフトではプレーする人数も大きく異なるよ。

ラグビーは1チーム15人
1チーム15人で行うのがラグビーだよ。ポジションは大きく分けて、力自慢の「フォワード」8人と、スピード自慢の「バックス」7人で構成されるんだ。どちらが「攻撃担当」とかは一切なく、この15人全員でオフェンス(攻撃)ディフェンス(守備)も行うよ。敵味方合わせればフィールドに30人!球技の中でも特に人数が多いスポーツだといわれているんだ。
アメフトは1チーム11人
1チーム11人で行うのがアメフトだよ。フィールド上にいるのが11人であれば「選手交代」は自由にすることが出来るから、攻撃のときは「オフェンスチーム」が、守りのときは「ディフェンスチーム」が入ったりするんだ。アメフトのポジションは、ラグビー以上に専門職で、役割がハッキリ分かれているんだよ。

選手交代の違い

ラグビーとアメフトでは選手交代できる数も大きく異なるよ。

ラグビーは8人まで交代可能
ラグビーは、試合に登録できるメンバーが23人なんだ。その内の15人が先発メンバー。残りの8人はリザーブといって、ここぞという時に投入されるメンバーだよ。ラグビーは、一度交代した選手を再度試合に戻すことができないから(例外あり)、選手交代は慎重に行われるんだ。8人までであれば、一度に何人交代しても大丈夫だよ。
アメフトは選手交代に制限なし
一方アメフトは、自由かつ制限なしに、選手交代を行うことができるよ。本場のNFL(アメリカ)では53人試合登録でき(出場可能人数は46人)、日本のXリーグ(社会人リーグ)は65人、大学は上限なく選手を登録することができるんだ。この人数内であれば、プレーとプレーの間に何度でも交代可能で、一度ベンチに下がっても再びフィールドに戻ることができるから「オフェンスチーム」や「ディフェンスチーム」に分けることが可能なんだよ。

得点方法の違い

ラグビーとアメフトでは得点方法にも違いがあるよ。

ラグビーはトライ(地面にボールをつける)
ラグビーの最も代表的な得点方法を「トライ」といって、インゴール(ゴールエリア)にボールをつけることで「5点」が入るよ。ちなみにトライをすると、ゴールキックを蹴る権利ももらえるんだ。このゴールキック(コンバージョン)が成功すると、トライの5点に「2点」加算され計7点が入り、外したらトライの5点だけになるよ。
アメフトはタッチダウン(地面にボールをつける必要なし)
一方、アメフトは「タッチダウン」といって、エンドゾーン(ゴールライン)にボールキャリア(ボールを持った人)が到達するだけで「6点」が入るよ。ラグビーのように、ボールを地面につける必要はないんだ。タッチダウンをしたら、ポイントアフタータッチダウンという制度により追加点を狙うことができ、キック成功なら「1点」、プレイ成功なら「2点」加算することができるから、一度に合計7点 or 8点を入れるチャンスがあるんだよ。

パス(ボールの投げ方)の違い

ラグビーとアメフトではパスできる方向や、ボールの投げ方が異なるよ。

ラグビーは前に投げてはいけない
ラグビーには、ボールを前に投げてはいけないというルールがあるんだ。そのため、ボールは「後ろ」か「真横」にしか投げてはいけないよ。場合によっては片手でボールを放ることもあるんだけど、基本的には両手でパスを繋いでいくんだ。ボールは前に投げてはいけないのに、ゴールエリアに向かって前進していくというこの難しさが、ラグビーをより面白くしているんだよ。
アメフトは前に投げても良い
一方アメフトは、1プレイに1度だけ、ボールを前に投げることが許されているよ。ラグビーの投げ方が野球でいう「アンダースロー」なら、アメフトは「オーバースロー」で片手で投げるんだ。このパスが決まったときの興奮は何とも言えないよ。ちなみに、ラグビーと同じ「後方へのパス」なら、回数は決められておらず何度でも行うことができるよ。

タックル(ブロック)の違い

ラグビーとアメフトでは、タックル(ブロック)にも違いがあるよ。

ラグビーはボールを持っている相手にのみタックル可
ラグビーは、ボールを持っている相手にしかタックルすることができないんだ。仮に、ボールを持っていない選手にタックルをした場合はノーボールタックルといって重い反則が取られ、ボールを持っていない選手を妨害(ブロック)するようなプレーをしたら、オブストラクションという重い反則が取られてしまうよ。
アメフトはボールを持っていない相手にもブロック可
一方アメフトは、ボールを持っていない選手に対しても「ブロック」することができるんだ。例えば、ボールを保持している仲間の選手を相手選手のタックルから守るために、他の選手が身体を使って止めて良いんだよ。そのため、アメフトはボールが無いところでも、同時多発的にぶつかり合いが起こっているんだ。

以上が、「ラグビーフットボール」と「アメリカンフットボール」の大まかな違いだよ!
この他にも違う点はたくさんあるけど、どちらも本当におもしろいスポーツなので、ぜひ両方のスポーツを楽しんでみてね!



関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。