プロップ(PR)1番・3番

プロップとは、背番号「1番」「3番」をつけている選手のことをいい、1番のことを左プロップ(ルースヘッドプロップ)、3番のことを右プロップ(タイトヘッドプロップ)と呼ぶよ。
英語での表記は「PR」。
一般的には、15人の中で最も体重の重い選手がプロップになることが多く、スクラムを組むときも最前列(フロントロー)に位置するんだ。

プロップ(prop)とは日本語で「支柱」という意味を持ち、まさにスクラムの柱となる存在。
専門性の高いポジションであることから、スクラム職人とも呼ばれているよ。


※スクラムを組む、左プロップ(1番)のラガマルくん

また、スクラム以外にラインアウトでも重要な役割があって、2メートル近くあるジャンパーを怪力で持ち上げるリフターとしての役目も担っているんだ。


※このイラストでは、アメリくん(サル)とキュウキュウ(パンダ)がリフター

セットプレーには絶対に欠かすことのできないプロップ。
従来のラグビーでは、プロップはフィールドでボールに触ることがほどんどなかったため、スクラム(セットプレー)さえ強ければ良いとされていたんだけど、近年のラグビーではプロップもフィールドプレー(セットプレーではないプレー)が重要視されているんだ。
スクラムが強いのは大前提だけど、パワーに加えハンドリング能力持久力も同時に求められるようになってきたんだよ。

左プロップと右プロップの違い

背番号1番の左プロップは、ルースヘッドプロップと呼ばれていて、日本語に直訳すると緩い頭のプロップという意味になるよ。
スクラムでは、相手選手の頭の左側に自分の頭を入れることが義務付けられているから、下記のイラストのように、ラガマルくんはラガルちゃんの左側に頭を入れる必要があるんだ。

そのため、1番の選手(イラストでいうとラガマルくん)の左肩はフリーになっている状態で、頭も挟まれていないことから「緩い頭のプロップ(ルースヘッドプロップ)」といわれているんだよ。

右プロップ(タイトヘッドプロップ)

一方、背番号3番の右プロップは、タイトヘッドプロップと呼ばれていて、これを直訳するときつい頭のプロップという意味になるよ。
3番(イラストでいうとラガルちゃん)は、相手選手(ラガマルくん)の左側に頭を入れないといけないため、頭が左右の選手に挟まれることになるんだ。
これがとても窮屈であることから「きつい頭のプロップ(タイトヘッドプロップ)」といわれているんだよ。
また、3番(右プロップ)は両肩で相手チームの圧力に耐える必要があるため、1番よりも大きい選手が選ばれることが多いんだ。
プロップのトップ選手の平均サイズは、175㎝~185㎝で、体重は110㎏~120㎏。



プロップは、縁の下の力持ち的な存在だから試合ではあまり目立たないんだけど、ラグビー通の女性にはかなり人気の高いポジションだよ。
ポジション柄、私生活や仕事でも我慢強い人が多く、夫にするには最適なタイプだといわれているんだ。
見た目も丸っこくて癒し系が多いしね。
バックスの華麗なプレーも良いけど、フォワードの献身的な働きにも注目してみてね!

プロップを動物で例えると

もし、プロップというポジションを動物で例えるとしたら、ゾウさんが最適だよ。

プロップはチームの中で最も体重の重い選手がなることが多いから、陸上生物で一番身体が大きくて重いゾウさんはこのポジションにピッタリなんだ。



関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。