トライ【ルール解説初級編】
トライ(Try)とは、ラグビーにおける得点方法の一つで、相手陣地のインゴールエリア内にて、ボールを地面に付けること(グラウンディングすること)をいうよ。
インゴール(in-goal)とはその名の通り「ゴールの中」という意味で、下図の青色エリアのことを指すんだ。
このエリア内に、ボールを一瞬でも地面に付けることで、トライが認められるよ。
トライを決めると一度に5点が入り、更にゴールキック(コンバージョン)を蹴る権利も得ることができるんだ。
このゴールキックがH型のゴールポストに入れば、トライの「5点」に加え「2点」が加算されるよ。
だからトライをすれば、最大7点が入る仕組みになっているんだ。
ラグビーは野球やサッカーに比べて一度の得点数が大きいから、点数が開いているように見えても、案外接戦ということが多いんだね。
こちらが、実際のトライシーンの動画だよ。
トライの由来
今では「トライ」は5点だけど、実はラグビーが始まった当初はトライをしても0点だったんだ。
元々、ラグビーはゴールキックだけが得点手段で、トライはあくまでもゴールキックに挑戦する権利を得るためだけのものだったんだよ。
この「ゴールキックに挑戦する」という「try at goal(トライ・アット・ゴール)」から、「トライ」という言葉が名付けられたんだ。
その後、度重なるルールの改正により、3点、4点とトライの価値がどんどん上がっていき、今では5点になったんだよ。
【草創期】
トライ0点(コンバージョン1点)
※トライをしても得点は入らず、コンバージョン(ゴールキック)のキック権を得られるだけだった。
【1905年】
トライ3点(コンバージョン2点)
ペナルティゴール3点
ドロップゴール4点
※トライ自体が得点方法となり、その他にもペナルティゴールやドロップゴールが追加された。
【1948年】
トライ3点(コンバージョン2点)
ペナルティゴール3点
ドロップゴール3点
※ドロップゴールの蹴り合いが増えてしまったことにより、ドロップゴールを4点から3点に変更した。
【1971年】
トライ4点(コンバージョン2点)
ペナルティゴール3点
ドロップゴール3点
※ペナルティゴールが増加し、ゴールキックだけで試合が決まることが多くなってきたため、トライの重要性を高めた。
【1992年】
トライ5点(コンバージョン2点)
ペナルティゴール3点
ドロップゴール3点
※より攻撃的でエキサイティングな試合にするために、トライを5点にまで引き上げ、現在の形となった。
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