テストマッチ / キャップ【ラグビー用語初級編】
テストマッチ(Test match)とは、ラグビーにおけるナショナルチーム(国代表)同士の真剣勝負を意味し、国と国の誇りをかけた国際試合のことをいうよ。
元々は「ラグビー」や「クリケット」で使われていた言葉なんだけど、それが他のスポーツにも広まったんだ。
「Test」には「試す」という意味があるため、「練習試合」や「親善試合」と思われがちだけど、ラグビーではプライドをかけたガチンコ勝負を意味するんだよ。
テストマッチと呼べるのはフル代表同士の国際試合のみで、例えば「U23日本代表」や「高校日本代表」の国際試合はテストマッチとはいわないんだ。
世界最古のテストマッチ
世界のラグビーにおいて、一番はじめに行われたテストマッチは1871年の「イングランド vs スコットランド」戦だといわれているよ。
15人制ラグビーの世界一を決める「ラグビーワールドカップ」がはじまったのは1987年だから、それより116年も前に実施されていたんだ。
テストマッチに出場する選手はその栄誉を称えられ、キャップ(帽子)が贈呈されるんだよ。
これは、ラグビーのルーツであるイングランドの「ラグビー校」が、対抗戦に出場した選手にキャップを贈呈していたことに由来するんだ。
キャップ(CAP)
「テストマッチへの出場回数=キャップの数」であることから、ラグビーではテストマッチへの出場回数を「キャップ数」で表現するよ。
テストマッチに10回出場したことがあるなら「10キャップ」
テストマッチに60回出場したことがあるなら「60キャップ」
初めてテストマッチに出場するなら「初キャップ」という風にいうんだ。
ちなみに、日本で最も多く「キャップ数」を保有している選手は、東芝の大野均選手で98キャップ。
これは日本代表歴代No.1の出場回数なんだよ。
(世界記録保持者は元オールブラックスのリッチーマコウ選手で148キャップ)
このキャップ(帽子)だけど、実際に出場した回数分もらえる訳ではなくて、2回目以降は星型のワッペンになるんだ。
5回出場するごとに、星型ワッペンが1つ贈呈されるよ。
そのため、キャップに縫い付けている人もいれば、キャップと同じ箱に入れている人もいるんだって。
ただ「ラグビーワールドカップ」だけは、特別なキャップが新たに授与されるんだ。
チームの総キャップ数
このキャップ数は「経験値」としても捉えることができて、ワールドカップのような大きな大会ではチームの総キャップ数が重要だといわれているよ。
ワールドカップは、通常のテストマッチより遥かにプレッシャーがかかるため、経験豊富な選手がいかにチームの支柱となれるかが鍵となるんだ。
ラグビー日本代表の元ヘッドコーチであるエディージョーンズ氏は、「ワールドカップで戦うには先発15人の総キャップ数が550、優勝するには600前後のキャップ数が必要になる」と語っているくらいだよ。
総キャップ数600となると、一人あたり40キャップ。
このキャップ数は、代表選手のプロフィールと共に記載されていることが多いので、これからは「キャップ数(CAP)」にも注目して見てみてね!
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